新生屋社長・萩島由太のブログ

鳥取県内でも、指折りの実力をもつ和牛の生産者さんである谷口拓也さんと仲良くさせていただいています。

その谷口さんの牧場を、2年半ほど前に視察させていただきました。

ちょうど私が到着する数時間前に、雌牛が生まれたそうで、その生まれたばかりの牛さんもみせていただきました。

この子ですね。元気一杯です。

そして拓也くんは今日の記念にと、この牛に、私の娘の名前を付けてくれました。

 

ちょうど視察したその日に生まれてきてくれたこの牛さんに私は運命を感じ、「競りに出されたら、絶対落札するから教えてね」と拓也くんにお願いしておりました。

 

そして先日の2020年8月5日、ついにその日はやってきました。

神戸市場に、あの雌牛が出品されたのです。

これが出荷前の様子。とても大きくなりました。

「たとえ何千円の値段がついても、必ず競り落とす」

そう誓って、とうとうその牛さんが競りにかかりました。

 

りっぱな枝肉です。見事な仕上がりです。

こちらの牛さん。

値段は、他の牛さんよりも2割増しぐらいでしょうか。

なかなかの高値にはなりましたが、無事に競り落とすことができました。

肉質の良さそうな、美味しそうな牛に仕上がっていました。

A5ランクでBMSナンバー11と、仕上がりは非常に良いです。

脂の質も良いですし、モモ肉も美味しそうです(^^)

ただ、もっと高値が付いてくれたって良かったんです。

もっと追ってきてほしいぐらいでした。

 

この牛への私の思いはこんなものじゃない、と、もっと競りボタンを押したいぐらいでした。

 

競り値を少し釣り上げると、すぐに競り落とされ、「もう終わってしまったのか、、」と少し寂しいような気さえしました。

もっと競り合ってくれても良かったのに、そう思いながらの落札でした。

 

ただ、買うことができて本当に良かったです。

 

雌牛が生まれてからこうして買うまでの2年半はとても長いです。

牛は生まれてから、競りに出されるまで2年半もかかるんです。

その間、拓也くんがしっかり育ててくれて、そして私のお店の方も、このコロナの中でいまのところ無事に営業することができています。

長いようで短いようなこの2年半、皆さんに支えられてきたからこそ、こうして買うことができたのだと思うと、非常に感慨深いものがあります。

 

谷口拓也さん、私のわがままに付き合っていただき、ありがとうございます!

 

↓拓也くんがしっかり育ててくれたという記録です。

買わせていただいた牛さん、しっかり販売させていただきたいと思います。

 

子牛登記用紙には、しっかりと私の娘の名前「ゆめ」と書かれています。

 

しかし、娘の名前をしたお肉を食べるのには、ちょっと抵抗がありますね^^;

 

 

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