新生屋社長・萩島由太のブログ

先日、友人でもあり、お世話になっている鳥取の生産者の谷口拓也さんの結婚式に行ってきました。

肉の勉強のために飲食店を訪ねるなど、東京にはよく行くのですが、鳥取にはあまり行くことはありませんので、貴重な機会です。

その時に鳥取の生産者である株式会社うしぶせファームの岸本真広さんに蟹料理をご馳走になりまして(笑)

感謝の気持ちも込めて、神戸市場で上場されていたうしぶせファームさんのA5「因幡和牛」を買わせていただきました。

この因幡和牛は「鳥取和牛オレイン55(ゴーゴー)」というブランドの認定も受けています。

オレイン55はご存じでしょうか? ご存じではない方は下記をお読み下さい。

鳥取和牛オレイン55とは?

お肉に含まれる脂肪の中に「モノ不飽和脂肪酸」という成分があります。その脂肪酸のうち「オレイン酸」という成分の数値が高いと、脂肪の融点が下がり、口溶けがよく、美味しくなるといわれています。胃もたれもしなくなるそうです。

そして、鳥取和牛オレイン55は、このお肉のオレイン酸値を測定して、オレイン酸値が脂肪の中の55%以上という高い数値を占めた鳥取和牛に認定されるブランドなのです。

霜降りだけが和牛じゃない

近年は品種改良が進んでいて、お肉はどんどん霜降り重視になっています。

ですが、霜降りがたくさん入っていると、オレイン酸値が高くなるか、といえばそうでもないのです。

霜降りがびっしり入っていても、オレイン酸値が45%ぐらいしかない、という牛はいっぱいいます。

つまり、霜降りと美味しさとか口どけの良さって、実は完全に正比例するわけではないんですね。

霜降りが入っていても、まずいお肉はあります。脂がしつこいだけで、美味しくないというお肉ですね。

だから、目利きが重要になってきます。

霜降りさえ入っていれば良い、という考え方ではなくて、ちゃんと目利きで「おいしい」お肉を選ばないといけないわけです。

それが量販店と、我々のような専門店との違いかな、と思います。

しかし最近では、この「オレイン55」のように、その美味しさも機械で測定し、数値化できるようになってきました。

もちろん、オレイン酸値が高い=美味しいと断定はできないかもしれませんが、今までは霜降りが有るか無いかしか指標がありませんでしたから、こうして新しい試みとして色々な測定方法が増えてくるのは良いことだなと思います。

オレイン55の味をぜひ、お試しください^^

中川文博さん出品の「くまもと黒毛和牛」も落札させて頂きました〜

この鳥取出張では、熊本の生産者の中川文博さんのご子息の翔平くんともご一緒しました。

ということで、これも縁ですから(笑)神戸市場に出品されていた中川文博さん出品の熊本県産の和牛を落札。もちろんA5等級です。

生産者の皆さんは365日休み無く牛さんを育てて下さっています。

そのお気持ちに報いるためにも、また神戸市場まで牛を持ってきて頂くためにも、つながりを大切にして仕入れていきたいと思っています!

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