私の仕入れ先の市場である神戸市場で先日「第１回九州和牛連合枝肉共励会」が開かれました。

九州産の和牛は、関西圏ではかなりよく食べられています。

お肉の生産地は、九州と東北に多いのですが、神戸に近いのは九州ですよね。ですので、九州からの方が、より多く、神戸に集まってきます。

このため、神戸のお肉屋さんが販売するお肉は、九州産が多かったりします。

当店は、佐賀牛を精力的に販売していますが、この佐賀牛も九州産ですよね。

こんな感じで、自然と九州産に馴染んでいるのが私たち関西の食肉業者であり、結果的にお客様も、知らず知らず、九州産のお肉をお召しになる機会が多いかと思います。

で、今回開かれた「第１回九州和牛連合枝肉共励会」ですが、この販売会は、神戸で初めて開催されました。

九州産の和牛を集めて、品評会をやろう！　という取り組みです。

日ごろ、九州の生産者の方には、わざわざ本州の神戸まで、神戸の消費者のために、牛さんを運んできてくれているわけです。

九州の生産者さんがいて下さるから、神戸の食肉業者は飯が食えていますし、消費者の皆さんもおいしいお肉が食べられます。

ということで、神戸市場では九州の生産者の皆さんに感謝の気持ちを伝えるために「九州の牛を頑張って買おうじゃないか！」という意気込みをみせるべく、今回の品評会を開催しました。

で、その品評会でチャンピオンに選ばれましたのは、佐賀県の中山敦夫さん！！

中山さんは、私も懇意にさせていただいている生産者です。

従って当然、こうなりますよね（笑）

はい、「第１回九州和牛連合枝肉共励会」のチャンピオン牛、競り落としちゃいました（笑）

当然、当日の最高の高値が付きました。

中山さんの牛は、つい最近開かれた「西部市場銘柄和牛共進会」でも「優良賞」を獲得され、この牛も私が買わせて頂きました。

＞西部市場銘柄和牛共進会の「優良賞」佐賀牛２頭を落札しました！

こういった入賞牛はとても高いので、赤字になることも少なくないです。

高い牛を買わなければ、当店も儲かっているでしょう（笑）

しかし、冒頭で申しましたように、こうして商売ができているのも、九州からわざわざ神戸まで、牛を運んできてくださる生産者の皆さんがいらっしゃるからです。

生産者の皆さんのおかげで、自分の商売が成り立っており、そしてお客様においしい最高級のお肉をお届けできるわけです。

その意味でも、たとえ赤字だろうと、購買者同士が頑張って競り合って、チャンピオン牛を買わなければなりません。

購買者がこうして頑張ることで、生産者の皆さんも「神戸は頑張ってくれるな！」と思って下さるはずです。

当店などはまだまだ小さいお店ですので、できることは限られてはいますが、少しでも生産者の皆さんのお役に立てるように頑張って牛肉を買っていきたいです。

中山さん、いつもありがとうございます！！